こんにちは。「はたらくサポート新見」の児谷です。早いもので今年も残りわずか3日。今日は、2018年の終わりにあたり、私なりに新見市でのこの1年で印象に残ったことを振り返ってみたいと思います。とは言いつつも、1年前はまだ関東の方に住んでいましたし、2月中旬にUターンをしてからも当面は、新しい仕事や生活に慣れるのに精一杯でしたので、かなり視野の狭い振り返りになることをご了承ください。
今年は何と言っても、7月に発生した豪雨に伴う土砂災害でしょうか?西日本各地が被害に遭いましたが、特に自然災害が少ない地域と言われてきた岡山県では安全神話が崩壊し、甚大な水没被害を被った真備町をはじめ、新見市でもたくさんの方が被災されました。その他にも日本列島はしばしば地震や台風などに襲われ、日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字にも「災」が選ばれたほどでした。自然災害は他人事のようなところもありましたが、今年の教訓を十分に生かし、自治体・企業・家庭・個人といったそれぞれの立場において、予防策や万一への備えをしっかりとしていきたいものです。
また、私自身が30数年ぶりに新見で暮らしていく中で、特に会社や仕事を通じてではありますが、実感したことが大きく2つあります。
1つ目は、急激に進む人口減少の一方で、市外から新見市への移住者が増えてきていることへの驚きです。今年7月に創刊した新見市の魅力を伝えるフリーペーパー「にいみいろ」でも、たびたび移住者やその方々の地域での奮闘ぶりを紹介してきました。新見での田舎暮らしを心から楽しんでいる方や、移住を機に自分のお店をオープンし夢を叶えている方など、皆さんとても輝いている人ばかりで、地元民よりも新見の魅力や新見で暮らすことの素晴らしさをよく理解されているように思いました。これから将来に向けて、そういった方々の力を借りながら、またさらにそういった移住者が増えていくことにより、地域としての活力を増長させることができるのではないかと、希望を感じているところであります。
2つ目は、新見市の中でも中心的な役割を果たしてきた多くの企業において、代替わりを迎えている状況があるようですが、その若手経営者の皆さんの動きが非常に前向きで活発だということです。もちろん、人口の減少等によりいずれの業界も市場規模が縮小しており、将来に向けて各社がどのような舵取りをしていくかは、経営者自身の大きな問題です。しかし、そこを考える前に、新見市に地盤を置く企業同士が一致団結して、このエリアの活性化のためにどうすべきか、真剣に考え、みんなで議論し、様々な新しい取り組みを試行錯誤しています。そうした姿を見ていると、まだまだ新見の未来には大きな可能性が残っているように感じますし、成果が上がるまで継続的な取り組みとなるよう願いたいものです。
今年は新見市の人口がついに3万人を割り込むという、大きな節目の年にもなったようですが、久々に新見市民となった私としては、上述の移住者や若者の動きを通して、至る所で新見の可能性を実感ことができた1年にもなりました。私もただ見て感じるだけの傍観者ではなく、新見を盛り上げていく当事者でありたいと思いますし、この「はたらくサポート新見」を通して少しでも地域貢献をしていきたいと、来年に向けて気持ちを新たにしています。