こんにちは。「はたらくサポート新見」の児谷です。
このブログは、主に自宅での余暇の時間を使ってコツコツと書いているのですが、ここのところ少し疎かになっておりました。というのも、とある資格の取得を目指して、大半の時間を勉強に費やしていたからです。正直この歳になってからの試験勉強は、集中力や記憶力などの衰えを感じることも多く、若い時と比べるとなかなか厳しいものがあります。それでも気持ちを奮い立たせて資格取得に取り組んでいるのは、資格を持つことにそれなりの価値を感じているからです。
そこで今回は、就職・転職活動をする上での資格の重要性について、私なりの考えを書いてみたいと思います。これまで資格取得に対して、あまり重要視していなかった私自身の自戒も込めていますが、少しでも参考になれば幸いです。
仕事や生活において、絶対に必要な資格であれば、何としても取得することでしょう。例えば普通自動車免許。就職する上で必須の応募条件になっている場合も多いですし、例えばこの新見市で暮らしていこうとすると、運転免許が無いとかなり不便です。また、看護師や教師になりたいと願っても、それらの免許を取得しなければ永遠に夢を実現させることはできません。
私の場合、運転免許は別にして、これまで必要に駆られて取得した資格というのはほとんどありません。30年近い仕事人生のほとんどを、1つの会社で過ごしてきたということもありますが、特に資格を取らなくても支障を感じることはありませんでした。ところが昨年の転職時には、履歴書の資格記入欄にこれといった資格を書くこともできず、これまで頑張ってきたことを客観的に証明できるものが無いことがいかに寂しいものか痛感したものでした。
確かに、仕事を通じてそれなりに経験はしてきましたが、会社や組織、市場環境、商材等が変わった時に、これまでの経験が必ずしも武器となって成果をもたらしてくれるとは限りません。ともすれば、経験が時代錯誤を生み、会社に不利益を与えることさえあります。そいうった意味では、「経験は水物」と言えるかもしれません。
ところが資格というのは、その人の能力や知識を半永久的に証明してくれます。もちろん社内限定の資格は必ずしもそうではないかもしれませんが、原則的には、転職等で環境が変わったとしても、その価値は下がったり失われたりすることはありません。職場によっては、今までよりも威力を発揮することがあるかもしれませんし、その前段階の就職・転職活動の中で、有利に働く可能性は極めて高いと言えます。
しかしながら、資格取得にはそれなりの時間と労力、そしてお金も必要になります。活用機会がよくわからない資格に関しては、そこまでの投資は難しいと判断することもあるでしょう。確かにそこの部分の見極めや、時間やお金を投資する先の優先順位の付け方は、非常に大事なポイントと言えます。また、折角時間とお金を使って努力してきたにも関わらず、運悪く試験に失敗すれば、さらなる時間とお金が必要になることもあります。資格取得には、それだけ大きな覚悟が伴うことになります。
それでも資格取得にはできるだけ積極的に取り組んだ方が良いと考えます。その理由は以下の通りです。
①「仕事上の関連分野において、これから将来に渡って自分自身の価値（能力や知識など）を社内外に対し証明してくれる武器になる」
②「仕事上の武器になるかどうかに関わらず、様々な資格を所持していれば、それ自体がその人の能力・向上心・器用さをアピールしてくれる」
③「例え資格取得に失敗したとしても、その過程の試験勉強の中で身に着けられる知識もあり、また諦めずに挑戦し続ければ、取得できる可能性は高くなる」
①は当たり前のことですが、②③もとても大事なことではないでしょうか？
②に関しては、「資格マニア（資格だけ持っていても使い物になるかどうかはわからない）」という言葉もあるようですが、私自身は素晴らしい特技ではないかと思っています。いろいろな資格に挑戦し1つ1つ取得していくためには、日々の勉強を習慣化していく必要があります。勉強は高校・大学までで、学校を卒業したらほとんどしなくなる人も多いと思いますが（私がそうでした）、ずっと継続できる人（＝勉強癖が身に着いている人）は本当に尊敬できます。転職活動においても、履歴書にたくさんの資格を記載できれば、「勉強熱心な人」「向上心が旺盛な人」「幅広い分野に興味がある人」など、その人の価値をさらに高めてくれるようなプラスの印象を与えることができます。私もキャリアコンシェルジュとして、求人企業側の採用担当者に対して大いにアピールさせていただきますよ。
③に関しては、資格取得が失敗した場合の慰めのように感じるかもしれませんが、何事においてもプラスに切り替えようとする思考自体、生きていく上でとても大切なことだと思います。失敗やミスを無かったことにするのではなく、そこから得られるものに着目していくということです。どんな経験も必ず次に繋がっていくと信じて努力を継続できれば、必ずなりたい自分になれると思います。
