新見市の有効求人倍率と高卒就職内定率から思うこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

こんにちは。「はたらくサポート新見」の児谷です。

高梁公共職業安定所のまとめによると、ハローワーク新見管内の最新(2018年11月)有効求人倍率は前月比0.05ポイントアップの1.97倍になったそうです。前年同月比では何と38ヶ月連続での増加という中で、ざっくり2人の求人募集枠に対して1人しか求職者がいないというのは、まさに光が見えない長いトンネルに入ったような、非常に深刻な人手不足に陥っていると言わざるを得ません。

さらにデータをもう1つ。新見市内3高校(新見高校、岡山共生高校、健康の森学園支援学校高等部)の今春の就職希望者85人の内、昨年11月末時点の就職内定率は92%と高水準。先述のような人手不足を背景に、前年同期より1.9ポイント高く、生徒さんにとっては喜ばしい状況となっているようです。

しかし、内定者の就職先を見ると、新見市内は全体のわずか31.9%で、3人に2人以上は就職を機に新見市を離れていくようです(ちなみに新見市を除く岡山県内が47.8%、岡山県外が20%)。しかも、一昨年(2016年)が48.3%、昨年(2017年)が43.8%ですから、新見市離れが加速度的に進んでいるという、こちらも新見市民にとっては何とも残念な状況となっています。

新見市内の各企業をまわっていると、新卒採用で高校生が欲しいと考えている企業も多くあります。それなのにこのような結果を招くのは、地域に魅力を感じてもらえていないからか、あるいは就きたい仕事が本当に無いからか、もちろん答えは1つではありませんが、その本当の理由を知りたいと強く思います。

先日、高校卒業後に就職で市外に出て、その後数年でまた新見市に戻ってきた若者(男女1名ずつ)に会いました。外に出てみたことにより、それまで気づかなかった新見の良さに気づくこともあったようです。また、移住された方とお話しする機会が度々ありますが、どの人も、もともと新見に住んでいる人以上に、この地域の素晴らしさを熱く語ってくれます。これには心から感謝したい気持ちになりますが、よく言われる「当たり前にある日常に感謝すること」の大切さを痛感します。まずは、私たち新見市民が、この地域の魅力を再確認し、みんなで認め合い、そして広め合うような環境づくりこそ、今は必要ではないかと感じる、今日この頃です。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*