新見市のプログラミング教育について

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こんにちは。「はたらくサポート新見」の児谷です。

新見市では、全国の中学校では既に必修化され、 小学校でも2020年度からは必修化が決定しているプログラミング教育に力を入れており、2017年からソフトバンクグループが実施する「Pepper社会貢献プログラム(スクールチャレンジ)」に参加しています。

スクールチャレンジは、AI(人工知能)、スマートロボット、IoTが普及する時代に生きる子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成に貢献することを目的とした教育活動支援プログラムで、公募により選考された自治体に対しては、Pepper本体、プログラミング教材、必要機材一式が3年間無償で貸し出されます。新見市は全国17の自治体の1つとして、中四国で唯一選ばれており、全国に先駆けて小中学校でのプログラミング教育に取り組んでいます。

その教育の成果を発表する全国大会が2/10(日)に開催され、ユーチューブでライブ配信されるということだったので、私もどんなものか興味津々で自宅のパソコンで視聴しました。新見市からは小学校部門で野馳小学校、中学校部門とクラブ・部活動部門でいずれも新見第一中学校が、予選を勝ち抜いて出場しており、これまでの成果をそれぞれ10分間程度のプレゼンにより披露していきます。プログラミングのスキルももちろん大事ですが、地域や社会の様々な課題の中からどんなテーマを設定するか、そのテーマに対してどんなアプローチで課題解決へと導いていくかなど、チームで進める自由研究のように、みんなで話し合い協力しながら取り組んでいかなければなりません。またプレゼンテーションでのわかりやすさや訴求力、聴く人を惹きつける力なども重要だと感じました。

さて、成果発表の結果ですが、野馳小学校は小学校部門で最優秀となる金賞を、新見第一中学校も中学校部門で銀賞、クラブ・部活動部門で銅賞を受賞し、何と全3部門で新見が表彰台に立つという快挙を成し遂げました!私もドキドキしながら審査発表を見ていましたが、パソコンの前で思わず拍手を送ってしまいました。これにより新見市のプログラミング教育が文字通り全国トップクラスであることが実証されたということです。ちなみに初回開催となった昨年の全国大会では、荒砥小学校が小学生部門で金賞、中学生部門でも新見第一中学校が銅賞を受賞しており、全国トップレベルの力がうまく継承されていることも証明されました。

プログラミング教育の成果として、企画力や創造力、プログラミング力の養成はもちろんですが、メンバーと協力して作り上げていくことにより養われるチームワークや協調性、大勢の前で自分たちの考えや思いを発表することにより培われる度胸やプレゼンテーションスキルなど、とてもたくさんの効用が挙げられます。10代の内から様々な学びや気づきを得られるこのような取り組みは、子供たちの将来にとっても大きな財産となり、新見市民だからこそこういったチャンスが広がっているのだと考えると、その環境があることに感謝したいと思います。

話は変わりますが、最近よく聞くのが、お子さんが小学校に上がる前から、敢えて岡山市などの都市部へ転居するご家庭のことです。それはもちろん、親として子供たちの教育環境を一番に考えた上での判断だと思います。都市部ではいろいろな価値観に触れる機会が多いため、自然と視野が広がりやすくなります。これにより将来に向けてもたくさんの選択肢を持つことができ、その子の可能性をより適切に引き出すことができるかもしれません。また生活面においても、様々なインフラが身近に整備されているので、田舎に比べても利便性が高く、ある意味安全性を確保しやすい面もあると思います。一新見市民としては、お子さんが幼いうちに都市部に出て行くという選択については、少し寂しいと感じる部分もありますが、一概に否定できるものでないこともよく理解しているつもりです。

ただ、そのような現実がある中でも、前述の通りプログラミングにおいては、岡山県内だけでなく全国的に見ても最先端の教育が受けられており、このことは本当に素晴らしい環境だと思います。できれば、小中学生だけで終わることなく、その子たちが大人になってからもまたこの場所に集まり、日本だけでなく世界のIT業界をリードしていくような優秀な人材となって地域を盛り上げてもらえたら、と願わずにはいられません。

田舎と都会、どっちがいい?という議論は度々ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、できれば両方を経験した方が良いのではと、私自身、両方を経験した上でそう感じています。特に子育てに関しては、とても大事なことだけに大変な悩みどころかもしれませんが、今回は新見市の魅力をお伝えする1つの事例としてプログラミング教育についてアピールさせて頂きました。「はたらくサポート新見」としても、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭で、移住(Iターン)やUターンをご検討の方には、少しでも参考になれば幸いです。

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