採用担当者に会ってみたいと思わせる履歴書の書き方

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企業へ応募する際に必要な主な書類は履歴書と職務経歴書です。履歴書はどのような状況であっても必須の応募書類であり、特に正社員への転職の場合は、職務経歴書もこれまでの経験をアピールする上で重要な書類となります。ここではまず、書類選考を突破し人事担当者に会ってみたいと思わせる履歴書の書き方についてレクチャーします。

履歴書は、現在までの人生の足跡を伝える書類です。記入内容としては、連絡先や卒業した学校、過去の勤務先、取得した資格などのデータ的な要素が中心となりますが、企業側はこれらのデータからどのようなことを読み取りたいのか、応募の際はそれをよく理解した上で、好印象を与える書類を作成しましょう。
例えば学歴欄。最終学歴のみを記入する人もいますが、これではそれまでの足跡がわかりません。子供時代をどこで過ごし、どのような学生時代を送ってきたのかをデータとして伝えるという目的からも、学歴欄にはできる限り小学校卒業時点から記載するようにします。
また、職歴欄についてですが、通常は正社員としての勤務のみを記入しますが、まだ職歴の浅い人はアルバイト経験なども含めて記載しても問題ありません。その際は「アルバイトとして」と明記してください。
資格・特技欄については、もし何も資格を持っていない場合でも、特技をきちんと記載しておくことでやる気をアピールでき、内容によっても良い印象を与えることができます。「人の顔と名前をすぐに覚えられる」といった能力も、「仕事の覚えが早い」といったプラス要素に汲み取ってもらえる可能性があるということです。
このように、各欄ごとにどのように記載すると効果的か、企業の人事担当者の視点を意識しながら書いていくことで、随分と印象を良くすることができます。以下に、企業側のチェックポイントをリストアップしてみましたので、参考にしてください。

成育地域・学歴など
・どんな環境で育ってきたか?
・それが性格や価値観などにどんな影響を及ぼしてきたか?
職歴
・これまでの職業の概略(詳細は職務経歴書でチェック)
・必要以上に転職を繰り返していないか?
・転職でキャリアアップを果たしているか?
資格・特技・趣味など
・業務にプラスになる資格を持っているか?
・どんな特技を持っているか?
・趣味の傾向はどうか?
健康状態
・問題なく業務を遂行できる状態であるか?

次に、履歴書は手書きが良いとされています。理由は、手書き文字が本人の性格や適性をかなり明確に表しているからです。例えば、達筆かどうかは別にして、読みやすい字を書く人は几帳面で誠実な性格である可能性が高いと見なされます。逆に誤字・脱字等があれば、教養レベルの低さや確認の甘さを指摘されます。したがって、履歴書を記入する際は、できるだけ丁寧に判読しやすい文字で書いていき、間違った当て字等を使っていないか繰り返し確認しながら仕上げていくことが重要と言えます。
手書きの履歴書が望まれる理由について以下にまとめてみましたので、それぞれの項目の意味を理解して、より企業側に良い印象を与えられるよう努めましょう。

書き文字で応募者の教養レベルや学力がわかる
誤字・脱字・当て字は絶対に無いよう、しっかり確認して!
書き文字で応募者の人柄までも推測できる
「文字は人柄を表す」と言われるので、丁寧に記入して!
読みやすい文字は仕事でも必須である
「上手な文字」でなくても「判読しやすい文字」を心掛けて!
量産できるワープロの履歴書より真剣さが伝わる
手書きにより応募する11社にしっかりと思いを込めて!
記載内容のひと工夫で仕事力をアピールできる
履歴書に面接で会話を弾ませるためのアイデアを盛り込んで!

以上の観点より、履歴書は応募者の「人となり」を総合的に伝える分身のような存在であり、企業側にネガティブな印象を与えることのないよう、読みやすい楷書の自筆で、事実を正確に書くことが求められます。そのために必要な基礎知識について、ここからは履歴書の要素ごとに拾い出し、工夫すべき点や注意すべき点を、より具体的に確認していくことにします。手本となる履歴書と照らし合わせながら、チェックしていきましょう。

貼付写真
・写真は第一印象を決めるため、履歴書の中でもかなり重要な要素です。専門の写真館で撮影してもらうのがベストですが、友人などに撮ってもらう場合でも、「無背景・無帽・正面・襟の付いたスーツ」は厳守してください。
学歴・職歴
・企業側は育ってきた居住地にも関心を持つものです。よって、最終学歴だけではなく、小学校から記載するのが良いです。
・年齢が若く職歴が短い場合は、入社と退職の羅列だけでなく、学生時代のアルバイト経験も含めて記載するのもOKです。ただし、その経験が応募先企業から見てプラスに判断されるという前提のものになります。
免許・資格
・応募先企業で業務上必要なものはもちろん、評価される可能性があるものや「普通自動車免許」など一般的に所有しておいた方が何かと役立つものについては必ず明記してください。
応募動機
・これまでの会社や職場の批判をするのはタブーであり、社会的常識を疑われます。プラスイメージの内容を心掛けてください。
・応募先企業の特徴を捉え、その分野への関心を積極的に伝える姿勢が大事です。また今までの経験やスキルに関連付けて、会社へ貢献できる可能性をアピールできればより良い印象を与えられます。
趣味・特技
・応募先企業での仕事内容に関連する趣味や特技があればベストです。単語だけでなく、より具体的な内容やエピソードなどで補足するとさらに訴求力が高まり、良い印象を与えられます。
・空欄にしたり「特になし」と書くのは避けてください。ちょっとしたことでも、仕事にプラスになると判断される場合があるので、人事担当者の印象も考慮しながら、できるだけ自己アピールに繫がるものを探してみてください。
その他
・修正液・修正テープ等の使用は厳禁なので、間違えたら最初から書き直してください。ミスをしないためには、鉛筆で下書きをしてそれをなぞるか、「記入見本」を用意してそれを書き写すのが安全です。
・不採用企業から返却されたものなど、使用済み履歴書の再利用は避けましょう。特に「応募動機」欄などは、必ず応募先の企業に合わせて書き分けるようにしてください。
・履歴書を入れる封筒の宛名書きにも気を抜かないこと。字配りや文字の丁寧さなど、履歴書同様、人事担当者に好印象を与えられるよう気をつけてください。
・急な応募に備えて、履歴書は余分に書き溜めておきましょう。その際応募先により記載内容が異なる「応募動機」欄等は空けておくと良いでしょう。
・どの企業にどんな履歴書を送ったか後からでも確認できるように、作成した履歴書は必ずコピーし保存しておきましょう。

最後に、「はたらくサポート新見」が就職・転職をサポートするエリアが主に岡山県新見市であることを踏まえ、履歴書を記入する上でのアドバイスをもう1つ。過疎化に伴う少子高齢化・人口減少が加速している地域なので、新見市を構成する1つ1つの企業も相当の危機感を持って経営されています。そのような状況の中で、UターンやIターン(移住)で新見への定住を希望される方は本当に有難い存在です。そういった人達の力をも借りて、一緒に会社を盛り上げ、さらに地域を盛り上げ、未来に向けてより良い新見を作っていきたいと、どの経営者も願っています。そして同時に、UターンやIターン(移住)により新見市での就職・転職を考えている皆さんの多くも、これから暮らしていくであろう地域が、将来に渡って豊かで住みやすい場所であることを希望し、そのために頑張っていきたいと思っているはずです。その気持ちを履歴書のどこかに少しでも記載してみてください。応募先企業の人事担当者もきっとうれしいと思いますし、印象が良くなるのは間違いありません。

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